「新型うつ病」は不安障害(パニック障害、社会不安障害、強迫性障害など)を合併することが少なくありません。
不安障害(パニック障害、社会不安障害、強迫性障害など)が先行し、しばらくしてうつ病が発症する場合やほぼ同時にうつ病と不安障害が発症する場合がほとんどですが、うつ病が先行する場合もまれに存在します。
気分や体調の変化では、従来型は時間や場所は関係なく継続して気分が落ち込みますが、新型は浮き沈みが激しくなり、会社や仕事中、イヤなことでは気分が悪くなり、自分が好きなことや興味があることには元気で活発に行動が出来るので休日は元気になります。
新型の場合では薬は補助的に服用する程度になり、生活リズムを整えたり、転職や引っ越し、人間関係などの環境を変えるだけでうつ状態が軽減されることがあります。
女性の場合は摂食障害と合併することもあります。若者がうつ病で受診した場合、うつ病の症状ばかりに目が向き、不安障害の存在を見逃していることが少なくありません。不安障害の合併は、抗うつ薬や治療方針の選択や治療経過にも影響を及ぼしてくるので、十分な病歴聴取が必要です。
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